『銀の華』

 

作 鐘崎那由他
おひさまがおはようって優しく照らす
ぽかぽかとした陽射しが私を温めるの
私はこの先の世界には行けないわ
私はあなたとは居られないの
あなたが来たら私は消えなければならないの
でも悲しむことはないわ
私はまたここに必ず来るから
いつかあなたがこの世界から消えるときには
必ず私があなたを迎えに行ってあげるわ
そして私があなたのかわりに世界を白く染めてあげるから
だから私が消えるときにはあなたが迎えに来て

 

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