作 鐘崎那由他
僕はお仕事してるの。
ちゃんと捨ててくれたらまたお仕事出来るんだけど。
でも、僕は真っ暗な水の中にいるの。
一緒に育った友達は大丈夫かな。
あ、別のクラスのお友達見つけた。
でも、お魚に食べられちゃった。
僕はどうなっちゃうのかな。
ひとりぼっちで寂しいな。
暗い暗いところに沈んで行ってしまうのかな。
それともさっきのお友達みたいに食べられちゃうのかな。
僕もっとお仕事したかったな。
最後にお仕事してからどのぐらい経ったのかな。
もうお友達に逢えないのかな。
そういえば卒業式に先生が言っていた気がする。
ちゃんと迷子にならないようにするんだよって
僕は迷子になっちゃったんだね。
ごめんね。先生。
次のお仕事も頑張りたかったな。

 

『マイクロプラスチック』←題名は最後によんで欲しい。
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