『君想う』作 鐘崎那由他

 

君を一目見た瞬間綺麗だと呟いた
それは音にならない声で儚く溶けて行った
この気持ちに蓋をしようとしても
どこからともなく湧いてきて溢れてしまう
溢れた想いは君のところまで届くだろうか
届く前に霧のように消え去って儚い想いになる
遠くから見ていることしかできなくて
君は触れると壊れてしまいそうな薄い氷のよう
見つめると触れたくなる
僕が君を護ると言えたらどんなに楽だろうか
僕以外の誰にも触れさせたくないけれど
君には一途な人が居るから
僕の想いは叶わないけれど君をここから護ると誓うよ

 

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