『明日灯り』 作 鐘崎那由他
命儚くとも君のとなりで少しでも多く笑っていたいんだ
今の僕にできるのはそれぐらいしかない
僕の灯はもうすぐ消えてしまう
人の時間は短く花のように儚く散ってしまう
君との時間は切なく光のように過ぎ去る
僕らの存在は刹那でしかなく証すら残らない
明くる朝まで僕の意識は保てるだろうか
もうこの瞼を閉じれば
次目覚めることは無いかもしれない
そんなちっぽけな僕のそばに居てくれた君が愛おしい
君が暗闇で迷子になったとしても
君の心に光を点すよ
君が笑っていられるように

 

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