『月夜の華(つきよのはな)』 作 鐘崎那由他

 

月の光を浴びる浴衣姿のあなたにただ一度だけ会いたくて
手を触れたら砕け散ってしまうかのように可憐な君
明日になると君には会えない闇に染まる夜は
君に触れられた時には、もう今の僕には戻れなくなってしまう
君には僕の想いが届くことはない。
あなたは僕を置いてどこまでも遠くに行ってしまう
会えなくなることよりも消えてしまうことが苦しく儚い

 



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