彩り

彩り

彩り、砂時計は同一世界観で書いています。読む順番で結末が変わります

『彩り』
作 鐘崎那由他
君は僕のことが見えているの
僕は1人で座っていたんだ
君は時折僕の方を見て笑う。
僕は1人で大丈夫だと思っていた、
君に出逢うまでは。
君に出逢ってから僕の世界には色が着いた
そして君がこの世界からいなくなって
僕の世界は灰色に戻ったんだ
いや真っ黒な世界になったのかな
僕は1人で大丈夫なはずだった、
色の付いた世界を知るまでは。
君がいないと僕はダメみたいだ
僕の世界をたくさんの色で染めてくれてありがとう
でも君は先にいってしまったね。
とてもとても遠くに。手が届かないところに。
君は僕を置いていってしまった
この真っ黒な世界の中に

 

同じ世界観のお話はこちら『砂時計』
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