キミノウタ

キミノウタ

『キミノウタ』作 鐘崎那由他
灰色の世界を彩っててくれるキミノウタ
水のように透明なのに
空気のように存在感がなくて
世界になくてはならなくて
君がいなければ音がない
音のない世界は殺風景だ
月の光に照らされて
水をそそぐ時のように
君のうたはきらきら光る
時に眩しすぎる君は
太陽から零れ落ちた欠片だったのかな
君のそばにいると温かい
キミノウタが抱きしめてくれるから

 

お話一覧に戻る