『心差す』 作 鐘崎那由他
雨が止んだのは君の心が晴れたから
君の心は曇天だったんだね
もう雨はやんだから
傘を置いて歩いてごらん
遠くから陽が差してきて
葉の筋に溜まっている雫を照らす
時折青時雨が降っても
今の君なら前に進める
君の心の涙を一緒に流してくれるよ
陽の差す方へ歩みを進めれば
君は新しいところに走っていける
もう傘は必要ないだろ
その傘は必要な人のところに現れるのだから