からんころん

からんころん

『からんころん』
作 鐘崎那由他
人は経験が多いほど丸くなる
最初は角が立つだろうが少しずつ丸くなる
丸くなったところは人に優しくなれるところ
尖っていたところは
黒板の下にあるチョークの粉のように削れていく
丸くなっていても強い力がかかるとかけてしまうよ
そういう時は少し休憩しよう
人と人同士で擦れて少しずつ丸くなっていく
経験とはそういうものなのかな
経験は明日の君の助けになる
今日の君は昨日の君よりも魅力的になっている
君の魅力はすぐには伝わらないかもしれない
でも君のことを知っている人が伝えれば伝わりやすい
君自身は君の魅力に気付けないかもしれない
評価は周りがするものだから
毎日気が付かないほどに磨かれていくのだから

 

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